SHOWROOMで実施された「MBS連続ドラマ出演キャストオーディション」でランキング1位となり、グランプリを獲得したNGT48の喜多花恵さん。
「自分の武器を見つけたい」という思いを胸に、ファンとともにイベントを走り抜いた一週間。配信での出会いから、初めてのドラマ撮影、そこで見つけた新たな表現まで、SHOWROOMでの挑戦を未来へつなげる喜多さんの思考と実践についてお話しいただきました。

なりたい自分から逆算する―ドラマへの挑戦を選んだ理由
──今回のSHOWROOMイベントに参加しようと思った理由を教えてください。
SHOWROOMさんのイベントは、過去にも何度か挑戦させていただいたことがあるんです。雑誌の掲載や、モデルとしてランウェイを歩くオーディションなど、ファンの皆さんの応援があって、自分からは挑戦できなかったステージに立つ機会を得られました。
今回は新たにドラマへ挑戦できるということで、自分からはつかみに行きにくいチャンスなら、ぜひ挑戦したいと思いました!
自分自身、もっと前に出るにはどうしたらいいのか、ほかのメンバーにはない分野に挑戦するにはどうしたらいいのかを模索していた時期でもあったので、これをきっかけに、より前へ進められたらいいなという思いが大きかったです。
──グランプリを目指すだけではなく、その過程にも目標を置いていたのでしょうか?
SHOWROOMオーディションって、普段から配信を見てくださる方だけではなく、「オーディションに参加中」ということで、初めてルームを見つけてくださる方もいたんです。そういった方に、私を知っていただく機会にもなるかなと思いました。
普段の配信は雑談や活動についてのことがメインなので、イベント期間中はいろいろな企画も行いました。ファンの皆さんと楽しみながら絆を深めて、より多くの方に知っていただき、皆さんとの距離が近くなるようにということも意識していました。
「なんだろう、この配信」を生むために―180度違う自分を見せる工夫
──イベント期間中、特に思い出に残っている企画を教えてください。
やっぱり一番は、黒ギャル配信ですね!
まず顔を真っ黒に塗って、ギャルメイクをして。ヤマンバと言うと分かりやすいと思うんですけど、平成のギャルをイメージして、思いっきり普段の私から180度変わった姿をお見せしようと思って始めました!
「本当に花恵ちゃん?」って思っていただけるような姿で、私自身も新しい私で皆さんと接することができました。なかなかSHOWROOMのイベントじゃないとできないことなので、挑戦してよかったなと思っています。
──「初めて見た方に興味を持ってもらう」という狙いは、実際の反応にもつながりましたか?
そうですね。たまたま遊びに来られた方が、「なんだろう、この配信」って目に留めて、そのまま私のルームを見てくださったこともありました。普段とは違うことに思い切って挑戦したからこそ、興味を持っていただくきっかけになったんじゃないかなと思っています。
「一緒の夢だからね」言葉にした目標が、みんなの夢になる
──イベント期間中、ファンの方からかけられた言葉で印象に残っているものはありますか?
以前、シングルの選抜に入れなかったときに、「どこにいても、俺の瞳のセンターは花恵ちゃんだよ」「選抜じゃないから応援しない、なんてことはもちろんないし」って言ってくださったことがあって。
私はどうしても選抜にこだわってしまうところがあったので、皆さんが励まして、前を向かせてくださいました。「ドラマに出演したい」「選抜に入りたい」とお話ししたときに、「花恵ちゃんの夢が俺たちの夢でもあるよ」「一緒の夢だからね」と言ってくださったことも、すごく心に残っています。私一人の夢を、皆さんの夢にしてくださったというか。
──活躍しているメンバーも多く、順位を競う中で、不安とどのように向き合っていましたか?
参加者の一覧が出たときに、他の48グループの先輩方も多かったので、「すごいイベントに参加してしまったんじゃないか」って、不安な気持ちが大きかったです。
接戦になることも多かったんですけど、ファンの皆さんが「絶対、このドラマのチャンスはつかめると思うよ」って言葉をかけてくださったので、何度も前を向き直すことができました。
──目標だけではなく、「なぜ挑戦するのか」まで伝え続けたことが、応援につながったのでしょうか?
私はこれまで、自分の色を見つけられなくて。「私って何ができるんだろう」、後列の端のほうにいた私が、自分の武器を見つけるにはどうしたらいいんだろうって考えることが多かったんです。
それで、「自分の色を模索したい」「自分の武器を見つけたい」と、ファンの皆さんにもよく伝えながら、ドラマのオーディションやマラソンなど、いろいろなことに挑戦してきました。
ファンの方にも、「それが次につながっているよね」「少しずつ花恵ちゃんの色が見つかってきたよね」と言っていただけるようになって。オーディションに懸ける思いを素直に話したことが皆さんにも届いたのかなと思っています。
──グランプリが決まったときは、どのような気持ちでしたか?
配信の終了時間が来て、「終了しました」と表示されたときは、正直、時間の感覚が分からなかったというか。「あれ、終わっちゃったのかな」「一応1位で終われたのかな」って、まだ現実味がありませんでした。
そのあと「グランプリです、1位です」と聞いて、少しずつ実感が湧いてきて、素直にうれしかったです!
イベント期間中は朝早くから夜遅くまで配信することもありました。忙しい中、配信に来てくださったり、SNSで拡散してくださったり。支えてくださったファンの皆さんが、グランプリにつなげてくださったんだなと思うと、改めて感謝の思いが募りました。
同時に、絶対にファンの方からいただいたグランプリを無駄にしないように、より頑張らなければいけないなと、気が引き締まった瞬間でもありました。作り込むだけでは届かない―ドラマ現場で学んだ表現
──実際にドラマの撮影現場へ行ってみて、いかがでしたか?
台本や香盤表、その日のスケジュールなど、すべてが初めて見るもので、何も分からないところから始まりました。
でも、台本の役名の横に「喜多花恵(NGT48)」と自分の名前が入っていたことが、まずすごくうれしかったです。
監督やスタッフの皆さんが、「この表情には、こういう意味があるよ」「ただ言うのではなくて、こういう感情を持って言うと変わると思うよ」と、優しく、細かく教えてくださって。学ぶことしかない現場で、本当に参加できてよかったなと思います。
──特に印象に残っているアドバイスはありますか?
私は演技を作り込んでいってしまったんですけど、「考えて行動するのではなく、こうしたら自然になるよ」「自然な演技がいいんだよ」と伝えてくださったことが、すごく印象に残っています。
人が毎日生きている中では、その瞬間に起きたことに対して、無意識でやる部分がたくさんありますよね。だから、役を作り込んでしまうのではなく、その人物がドラマの時間軸の中で自然に生きているように見せることが大切で。
もちろん進行上その先に起きることも知らないといけないし、ここまでどういう感情で来たのかという流れも考えています。でも、その人物としては、その先に何が起こるのかを分かっていちゃいけない。その瞬間を生きている人物として、何も知らずに生きなきゃいけない。「台本でこの先のことを知っているのに、知らないようにする」というのが難しかったですね。
──放送されたご自身の演技を見て、どのように感じましたか?
反省点も大きかったんですけど、自分が演じてみるのと、画面越しに見るのとでは、かなり印象が違うなと思いました。
自然にしているつもりでも「台本が見えるな」とか、逆に、もっと表に出さないと伝わらない感情もあるんだなとか。外から見た映り方や見え方も大切だと学びました。経験を経験で終わらせない―新しく見つけた「自分の色」を次の力へ
──撮影現場で得た学びを、その場限りにせず、今後の活動へどう持ち帰ろうと考えていますか?
活躍されている女優の皆さんの演技を間近で見られたことで、学ぶことがたくさんありました。セリフがない部分もたくさんあって、無の感情でいることって、ほとんどないと思うんです。どこを見て、どう感じていたのかが、すべての瞬間にある。
それを表現するために、言葉や間、アクセント、目線、体の使い方があって。これは演技だけではなく、アイドルとしての劇場公演にも活かせると思うので、表情や表現に活かしていきたいなと思っています。
──放送後、ファンやご家族からはどのような反響がありましたか?
ファンの皆さんはすごく喜んでくださいました。「テレビ神奈川で見れたよ」「普段とは違う花恵ちゃんが見れたよ」と言っていただけたこともうれしかったです。
私も神奈川県出身なので、地元にいる家族に録画してもらいました。それまで新潟のテレビに映ることはあっても、神奈川県にいる家族には見てもらえなかったので、すごくうれしかったです。
家族とは「帰ってきたときに一緒に見ようね」と話しているので、「ここのカットは、こういうふうに撮影したんだよ」っていう裏話をたくさんしたいです!
──喜多さんにとって、SHOWROOMはどのような場所ですか?
ファンの皆さんと近くでつながれる場所かなと思います。
画面越しではあるんですけど、生配信なのでリアルタイムで言葉を伝えられる。何かあったときにすぐ感情を共有して、喜びや、ときには悔しさを分かち合える。近くで気持ちを共有できる場所だなと思います。
──今回の経験を経て、今後挑戦したいことを教えてください。
グループとして12枚目のシングル「風の片想い」をリリースさせていただくんですけど、そこで初めてシングルの少人数制選抜に入ることができました。選抜として、NGT48に必要な、グループに欠かせない存在になれるように頑張りたいなと思っています。
そのためにも、私の色をよりちゃんと強くしていけるように、今回学んだことを活かした演技のお仕事に挑戦できる機会があれば、ぜひ挑戦したいです。
マラソンもそうですし、これから、より自分の道をどんどん切り開いて、グループの力になれるメンバーになれるように頑張りたいなと思っています。
──今後、同じようなイベントが開催されるとしたら、参加を検討するメンバーへどんなメッセージを送りますか?
ドラマのオーディションは、普段なかなか挑戦できないドラマの現場に参加できる、すごく貴重なチャンスをつかめるイベントだと思います。ぜひ、自分の目指すステージに向かって、ファンの皆さんと協力してグランプリを目指していただきたいです。
きっとファンの皆さんも、勝ち取った先で演技をしている姿を見て、アイドルとしての普段の姿とは違う、新しい一面を見ることができると思います。自分の夢への気持ちをファンの皆さんに素直に伝えて、一緒にグランプリを目指して頑張っていただけたらいいのではないかなと思います。

